大阪湾再生フォーラム
ウミホタル発見!
 ウミボタルは体の直径が2〜3mmのミジンコに近い動物性プランクトンです。日中は海底の砂の中にひそんでいますが、あたりが暗くなると魚肉などのえさを探して海中に泳ぎだします。夜間、きれいな海の岸壁や桟橋から魚肉をつりさげて、採集をします。光を出す仕組みは、体の中に持っているルシフェリンとルシフェラーゼを含んだ液を体外にはきだし、その液が海中の酸素と反応して青白く光ります。
大阪湾の生息場所は須磨水族館の裏から明石の大蔵海岸、淡路島では東浦辺り、大阪では尾崎から淡輪に限られていて、湾の奥にはいません。貧酸素の影響が少なくて、底質の砂地が維持されていているところがふさわしいようです。
  

 このウミボタルはひもをつけたプラスチック容器にえさ(アジなどを開いたもの)を入れ、容器の開口部にストッキングをはり、2〜3mの海底に沈めます。やがて、ウミボタルが魚のにおいに誘われて、容器内のえさに群がります。捕まえたウミボタルに真水を加えたり、海水ごとコンクリートに流したりすると発光します。
校庭によみがえったハマビシ!
うらしまそう
もうせんごけ
 6月〜8月に咲く。細長い花茎を伸ばし先端に白い花を数個つけます。日当たりのよい湿地や川沿いの水気がある岩場に生える食虫植物で丁寧に探さないと見当たりません。ねばねばした葉の線毛で小昆虫を捕らえて養分とします。こけと名前がついていますが、こけ類ではありません。
 海岸での清掃活動の途中で、今年新たに見つけたものはウミボタル、うらしまそう、もうせんごけです。ごみを拾うために海や地面をよく見つめていると目に入ってきました。探せば、大阪湾にもまだまだたくさんの貴重な種が残されているのかもしれません。しかし、外来種の流入も多くなってきているようです。
 沖のほうは有機負荷量の減少で赤潮の回数が減り、透明度がよくなってきました。しかし、埋立地などが複雑に入り組んでいると、水の流れが悪くなります。また、不必要に深く掘り込んでいると、深いところに有機物がたまり、最初に酸素がなくなり硫化水素が発生してきます。その水域に強い風が吹いて上部の水が動くと、底から汚い水を巻き上げ海底をなでまわして、近辺の海底や港の周りの生き物を殺してしまいます。そんな大阪湾の生き物を「陸ガニ探偵団」は地域のボランティア団体と調査しています。
今年も打ちあがったアカウミガメ

 11月1日海岸を散歩していた人から、海岸にウミガメが打ちあがっているという連絡をもらいました。死因はウミガメ協会で調査してもらっていますが、甲羅に傷がついています。これで、箱作海岸に3年連続ウミガメが打ちあがりましたが、ウミガメが上陸できない原因をつきとめていかなくては、大阪湾の再生はありません。
 
 近年全国的に分布が減少している海浜植物の一つですが、大阪湾では1970年代ごろまでの記録を最後に絶滅したといわれています。このハマビシを2年前に校庭に植えて観察をしました。しかし、今年になってバックネット裏に生息していることがわかりました。海岸でも生息場所が限られ、他の植物との共存をきらい、ある程度砂が動くところがふさわしいようです。バックネット裏はハマビシにふさわしい生息環境だったようです。
 湿った林や竹やぶに生えます。高さ40〜50cm。本葉は15枚ぐらいで、花期は5月〜6月。花穂は葉より低く、花は黒紫色。
細長く伸び上がり、上部は穂が垂れ下がっています。浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てています
 大阪湾にはウミガメの産卵上陸の情報がほとんどありませんが、箱作海岸にはこの3年、毎年のようにアカウミガメが打ち上げられました。近くの人工砂浜にも上陸していることからアカウミガメの上陸を妨げるものは何なのかを考えていかなくてはなりません。
ウミボタルの幻想的な光をご覧ください。
まだまだすてたものではない大阪湾